話題の水中ドローン『Power Ray』日本初上陸

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新製品発表会

5月16日、恵比寿act squereにて、中国のPower Vision社の水中ドローン『Power Ray』の日本市場新規投入が正式に発表された。

以前の記事でも紹介した同製品は、今年の1月5日~8日に米ラスベガスで行われたCES2017で発表され、瞬く間に世界中の注目を集めることになった。その後、独ミュンヘン、北京で記者発表を実施し、今回の発表で日本初上陸となった。

同製品の予約開始は本日5月16日となり、出荷予定は6月上旬となっている。価格は税別16万8000円から。

パワーレイ

水中ドローン『Power Ray』とは

PowerRay1先ず「水中ドローン」とは、空を飛行する一般的なドローンと同様に、遠隔操作している機体が撮影している映像をリアルタイムで手元の画面で見ることができるという物だ。

それに加え、今回発表された『Power Ray』の優れている点は以下の4点。

  • 4K映像を撮影可能
  • 魚群探知機能の搭載
  • 魚群誘惑燈の搭載
  • VR対応

まさに“最新鋭機”と言っても過言ではない機体となっており、発表直後に世界中に情報が拡散され注目されたのも頷ける製品だ。

使い道は釣りだけではない

ソナーを搭載することで魚群探知ができ、魚群誘惑燈の役割をするLEDライトも付いているとなれば、魚釣り専用の機体のように思われるかもしれない。Poewr Vision社自身も「釣り大国・日本にて革命を起こす」と言っているだけに、決してその認識は間違いではないが、同製品はその他の様々なシーンでの活用が期待される。

powerray3

例えば、VRゴーグルで水中の様子を見る事ができる利点を活かした、水中に潜ることができない人達へ向けた新たなアクティビティーや、水中のダイバーの見守りなど、釣り以外のレジャーでの活用や、人が潜れない環境下での海中の調査・研究に使える可能性もある。ただの遊び道具に留まらず、アイディア次第で様々な用途に活用できるところが人々を惹きつけるポイントだろう。

新製品発表会レポート

発表会では、CEOのウォーリー・ヅェン氏の挨拶とビジョンの発表、販売担当取締役のセージ・ラターマン氏のこれまで発表してきた製品のプレゼンテーションなど、Power Vision社の今とこれからがわかる内容となった。
ここからは簡単に発表会のレポートをしていこうと思う。

CEOのウォーリー・ヅェン氏

新製品発表会はPower Vision社の創業者でありCEOのウォーリー・ヅェン氏の挨拶から始まった。

同社のこれまでの成果と、今後の展望について「我々は、ドローンや今回発表した水中ドローンの技術によって世界中の人々により広い世界を届けたい。」と、自身が創業した会社のビジョンを壮大に語る。

パワーレイ3

その為の戦略は、他のドローンメーカーとは少し異なり「グローバリゼーションと同時にローカライゼーションを行っている。」としている。実際に同社のR&Dセンター(研究開発センター)は本国の中国北京だけでなく、フィンランド・アメリカ・カナダと各地に展開しており、ただ販売するだけでなく、現地で研究開発することによって、その土地に合った「お客様に必要とされる商品」を産み出していこうという考えが形になっている。

パワーレイ2

この発表会を機に、Power Visionは日本に本格的に上陸したわけだが、将来的には日本にもR&Dセンターを作る可能性もあるという。

販売担当取締役セージ・ラターマン氏

今回は『Power Ray』の発表を主な目的としたイベントだったが、同時にPower Vision社の上陸というタイミングでもあるため、Power Egg、Power Eye等のその他の製品も紹介された。

プレゼンテーションを行ったのは同社の販売担当取締役セージ・ラターマン氏で、日本での販売はまだ実現していないものの、そのクオリティーの高い製品は今後の同社の成長を期待させる物だった。

Power Egg

パワーエッグ

先ず発表されたのは同社のコンシューマー向けドローンであるPower Egg。

一般的なドローンの形とは全く異なる同製品は、同社の名前を世界中に轟かせるきっかけとなった機体で、普段はアーム部分を収納し、タマゴ型のコンパクトな状態で持ち運ぶことができる

シンプルでスタイリッシュなデザインでありながら機能面も優れており、

  • 3軸ジンバル
  • 4K UHDカメラ
  • 360゜パノラマ撮影
  • 遠距離からの即時HDビデオ転送
  • 直感的な操縦

と、コンシューマー向けといえど、十分なクオリティーの空撮を楽しめる仕様となっている。

Power Eye

パワーアイ

続いて発表されたのは同社のプロ向けドローンPower Eye。

同製品は他社のドローンに無かった機能を備えている。

  • 最長29.5分間の飛行時間
  • 一眼レフカメラのように様々なバリエーションのレンズに付け替え可能
  • 完全な折りたたみ式の優れた携行性。
  • 5kmまでの範囲測定やリアルタイムなビデオストリーミング

上記のように、痒い所に手が届く本格的なプロ仕様の機体となっており、Power Eggのフォルムや、Power Rayのコンセプトなど、機能面以外が話題になりやすい同社の製品だが、しっかりとしたその技術力の高さをアピールした

Power Vision社について

Power Vision社は、空中、水中ドローンに特化した、消費者向けロボティクス・テクノロジーや製品、サービス領域にてグローバル市場を牽引している。『未来を創ること』を社是としており、シリコンバレーでの研究開発を機に数々のスマートドローンやロボットの関連製品、データ可視化や予測、VRやAR関連製品を製造販売している。創業は2009年で、現在従業員数は約500名。中国、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツ、フィンランドを拠点としている。

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