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海運の未来を変える!国産船底清掃ロボットが大洗港で稼働公開

船底清掃ロボットFullDepth国産水中ドローン

株式会社FullDepth(フルデプス、本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:吉賀 智司)は 、海洋産業のデジタルトランスフォーメーション(海洋DX)、特にGX(グリーン・トランスフォーメーション)分野における実用化に向けた革新的な取り組みとして、自社開発の船底清掃ロボットによる実機清掃演習を公開いたします。

本ロボットは、船底付着物を短時間で除去することで、船舶の燃費を大幅に改善し、海運業界の脱炭素化に貢献することを目的とし、開発を進めています。

今回の演習では、株式会社商船三井さんふらわあ(本社:東京都千代田区)のご協力のもと、実際の船舶「さんふらわあ ぴりか」における実機清掃演習を行います。本ロボットは「1時間で500m²の洗浄が可能」というスペックを備えており、その船底清掃ロボットを実際に船底に装着し、稼働する様子をご覧いただけます 。FullDepthは今回の実演を通じてロボットの性能を検証し、実用化に向けた開発をさらに進める方針です。さらに、清掃効果を科学的に検証するため、船舶の運航性能モニタリングの世界的リーディングカンパニーであるNAPA社 (本社:フィンランド)との連携による燃費削減効果の検証も開始を予定しています。

国産水中ドローン技術で船底清掃を高速・効率化

今回の実機演習では、実際に船底清掃ロボットの陸上での展示、および船底にて稼働する様子をご覧いただけます。従来の清掃手法と比較して大幅な効率化を実現し、船会社様の運航スケジュールへの影響を最小限に抑えることが可能となるよう実用化を目指します。

清掃サービスと燃費モニタリングサービスのパッケージ化

船底清掃の効果は、その後の燃費改善・CO2排出削減効果にあります。海事産業向けソフトウェアの世界的パイオニアであるNAPA社と連携し、清掃前後の船舶の運航データを科学的に分析する検証を実施します。これにより、清掃による確実な燃費改善、CO2排出削減効果を可視化し、船社へより高い透明性を持ってサービスを提供します。将来的には、清掃サービスと燃費モニタリングサービスをパッケージ化し、「船底清掃DX」の新たな標準を構築していきます。

海運業界の脱炭素化と生産性向上を目指す

今回の実機清掃演習で用いる船底清掃ロボットは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業の結果得られたものです。

FullDepthは本事業においてロボットのさらなる高度化、清掃の自動化を進めるとともに、本助成事業での開発を通じて燃費モニタリングサービスとの連携機能の強化を進め、海運業界の脱炭素化と生産性向上に貢献していきます。

船底清掃ロボットによる取材実演会

本リリースの発表内容について、報道関係者を対象とした実機デモンストレーションと取材会が下記の通り実施いたします。

日時: 2026年1月13日(火)12:00〜13:30

場所: 茨城県大洗港 (大洗駅からタクシー約5分、徒歩約20分)

内容: 船底清掃ロボットの実機清掃公開、技術担当者による解説、質疑応答

参加希望者は、2026年1月7日(水)18:00までにメールで申し込みが必要。

協力企業

株式会社商船三井さんふらわあ 実機性能検証および実演会開催に協力。「さんふらわあ ぴりか」での清掃実証は、技術の実用性と効率性を示す重要なデータとなっている。

NAPA Ltd 燃費削減効果の検証において連携。高度な運航性能モニタリング技術を活用し、清掃前後のデータ分析を行う。

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