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東京メトロ、トンネル点検におけるドローン活用を開始

東京地下鉄株式会社(以下東京メトロ)はトンネル検査におけるドローン運用を2月6日より半蔵門線内で開始すると発表した。また本郷飛行機株式会社と共同で自律飛行型ドローンの開発を行うとしている。同社は半蔵門線での運用を皮切りに、2020年度内には丸の内線へ拡大し、順次他路線にも拡大させるとしている。

トンネル検査について

東京メトロは9路線195.1キロの地下鉄を運営しており、内およそ9割の165㎞がトンネルで占められている。約140人の土木担当者が日々の点検を実施。日常的に検査と補修をしながら、必要に応じて大規模な修繕を施している。同社は今後、これら点検作業の一部にドローンを活用していくとしている。ドローンの活用により、高い場所の構造物を従来の目視より効果的に確認できるほか、ドローンによる検査データの蓄積等により質の高い点検が可能となることを見込んでいる。

なお、ドローン操縦士は自社で育成する。1月25日に一般公開された東京都江東区の総合研修訓練センターでの模擬検査にて、19年度は5人の社員をドローン操縦者として認定、20年度以降さらに増やしていく方針であることが発表された。

外部からは株式会社ベイシスコンサルティング、及び東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センターが協力する。

使用するドローンについて

ドローンは本郷飛行機株式会社と共同開発する。本郷飛行機は高速画像処理技術による自律制御を得意としている。地下鉄内の非GPS環境下でも、安全、かつ正確に検証を行える自律飛行型ドローンを開発することが重要だ。

ドローン種別球体ドローン
サイズ220mm(機体)・400m(球殻フレーム)
重量1.15kg
バッテリー4S/2000mAh/14.8V
GPS

東京メトロによると、今後は空間認識技術の研究開発を重点的に進め、地下鉄トンネル内の自律飛行による点検作業の実施を目指すとともに、警備巡回等その他活用シーンでの検討を進めていくとしている。

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