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全国初、固定翼ドローンによる輸送実証実験を福岡で実施へ

固定翼タイプの無人航空機(ドローン)を使い物資を離島へ運ぶ実証実験が福岡市で行われることが発表されました。

固定翼タイプのドローンを用いた輸送実験は国内初の試みで、成功すればドローンを使って離島や山間部等へ迅速に物資を運ぶ事ができる未来が現実味を帯びてきます。

実証実験概要

この実証実験は、物資の輸送に時間がかかる離島などへドローンを使って医薬品を素早く届けられるかを試すため、福岡市と、ソニーなどが出資しているベンチャー企業『エアロセンス』などが共同で行います。

機体は操縦者が操作するのではなく、あらかじめコンピューターに記憶させたコースを自動で飛行させる実践的な実験となっており、11月頃にかけて福岡市西区の海岸から、3キロ程離れた能古島とおよそ13キロ離れた玄界島に、注射器など緊急時に必要な物資の輸送を行います。

固定翼ドローンとは

今回の実験で、国内で初めて輸送実験に使われる固定翼ドローンは、一般的にイメージされている複数の羽根を回転させてヘリコプターのように飛ぶマルチコプターと呼ばれる機体ではなく、翼が固定された航空機のようなタイプです。垂直に離着陸することも可能で、飛行速度は時速100キロ以上、長距離飛行も可能なことが特徴となっています。

しかし、このタイプのドローンは価格が高く、サイズも大きいため、離着陸時に広い場所を必要とします。福岡市などは実験を通して課題を確認し、実用化にむけて取り組みを進めていくとしています。

エアロセンスについて

エアロセンスは、2015年8月にソニーとZMPの合弁会社として設立されたベンチャー企業です。

ソニーの「カメラ・センシング」「通信ネットワーク」「ロボット技術」、ZMPの「自動運転」「ロボット技術」「産業分野へのビジネス」、これらの両社の技術とリソースを組み合わせ、BtoBの部分でドローン活用をビジネス化しています。

これまで、ドローンを活用した測量、3Dモデル作成、点検などの既に産業利用されている分野は勿論、以下のようなこれまで無かったような新たな取り組みにも力を入れています。

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