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日本郵便、ドローンやAI活用の配送に向け公募開始

4日、日本郵便と、ベンチャーキャピタルのサムライインキュベートは、日本郵便初となるオープンイノベーションプログラム「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM」の開始を発表しました。また、専用のWebサイトを公開し、スタートアップ企業の募集も開始されています。
本プログラムでは、ドローンを活用した新たな配送サービスや人工知能(AI)による物流の効率化、既存インフラの活用など新規事業の提案で、ベンチャー企業を対象に公募し、有望な提案にはサムライインキュベートが最大450万円を出資するほか、日本郵便も資金拠出を検討しています。

プログラム実施の背景と目的

今回発表されたプログラム誕生の背景にあるのは、近年におけるECの進化に伴う宅配便の取り扱い個数の急増、配送員の負担増など、物流業界が抱える急速な環境変化です。
日本郵便とサムライインキュベートは「これからの時代に応じた郵便・物流を提供し、社会をより豊かに」の実現を目的としており、先ずは山間部や離島などで、郵便局と郵便局との間の郵便物の輸送にドローンを活用するといった場面を想定し、プログラムを実施します。

「POST LOGITECH INNOVATION PROGRAM」開催概要

【メインテーマ】
『多様化するライフスタイル、地域コミュニティにおいて、郵便・物流のラストワンマイルをテクノロジーで変革する。』

【詳細テーマ】

  1. テクノロジーを活かした新しい郵便・物流の仕組みを実現
    ドローンやロボティクスなどを活用した、 顧客への新たな配送価値の創出
  2. テクノロジーを活用した郵便・物流の管理、配送業務効率化の実現
    AI・IoTなどの活用でこれまでの物流をスマート化
  3. 郵便・物流のリソースを活用した既存分野に留まらない新サービスなど
    新しい価値を生むビッグデータの収集と実用化など

【活用可能リソース】

  1. 郵便物流システムの活用
    取組テーマに応じ、1日約3千万か所への郵便配達、約14万台の郵便事業用車両、約18万本の郵便ポスト、約2万4千局の郵便局など、郵便・物流バリューチェーンへアクセス可能
  2. 実証実験の推進
    郵便局やドローン実証実験地など、PoC(新しい概念やアイディアなど、実現可能を示す実証・デモンストレーション)を通じた検証への舞台を整えることで早期実用化
  3. 出資・メンタリング
    サムライインキュベートから450万円の出資検討、日本郵便から出資検討及びテストマーケティング費用の拠出検討、業界スペシャリストからのメンタリング

ドローンの実験では、埼玉県の秩父市とふじみ野市、神奈川県平塚市、福島県南相馬市を想定しており、テスト用の機体も貸し出す方針です。

募集期間とスケジュール

【募集期間】
2017年9月4日(月)~2017年10月4日(水)

【スケジュール詳細】
2017年9月4日(月) サイト公開・募集開始
2017年9月20日(水)、9月28日(木) 応募説明会
2017年10月4日(水) 応募締め切り
2017年10月下旬  採択企業決定
2017年11月上旬 メンタリング開始
2018年1月下旬(予定) Demo Day(成果発表会)

【専用Webサイト】
URL:http://event.samurai-incubate.asia/jp-logitech/

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