VFR、長野県安曇野市に「VFR インキュベーションHUB」を開設

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VAIO株式会社の傘下でドローンによる社会インフラの革新を推進・加速する機体開発、ソリューション提供を行うVFR株式会社は11月26日、長野県安曇野市(VAIO株式会社敷地内)に「VFR インキュベーションHUB」を開設したことを発表した。ドローンに関する研究開発をより促進させる狙いがあるとみられている。

VFRは2020年5月より株式会社自律制御システム研究所(以下ACSL)と協業を開始し、社会実装可能な物流ドローンの開発に着手した。また長野県からの依頼を受けて災害等で人が立ち入れないエリアの被害状況調査をACSLと共同で実施し、以来長野県との連携を密にしている。今後はパートナーシップを強化しながら、社会実装可能なドローンの研究・開発・製造を加速し、さらに長野県への協力体制を強化していくために、「VFR インキュベーションHUB」開設に至ったという。日本の産業用ドローンの多くが量産前の製造プロセスが確立していない段階ではあるが、同施設の開発試作、量産試作ラインを活用することで、ドローンの開発に柔軟に対応し、早期に量産フェーズに進めることを目指す。

<VFR インキュベーションHUB 概要>
名称 VFR インキュベーションHUB
所在地 長野県安曇野市豊科5432(VAIO株式会社敷地内)
開設日 2020年11月25日(水)

またVFRは12月9日、株式会社理経とACSLと共同で、自動車の自動運転の検証にも用いられているVR(バーチャルリアリティ)画像の生成技術を応用し、ドローン活用現場をリアルに構築したエミュレータを開発することを発表した。産業用ドローンの開発は現場にて実証実験を重ねる必要があるが、その際に通常の運用を止める必要があるため、実証実験の実施に時間を要してしまうという課題があった。エミュレータを開発することで、現場における実証実験を最小限に留めることでき、技術開発や社会実装がスムーズに進むと考えれている。理経はIT及びエレクトロニクス業界のソリューションベンダーであり、建物や路面などの環境モデルと、車両シミュレータによる車両モデルを統合しVR上に再現する技術を有しており、その技術が当製品の開発に必要と判断されたため、共同開発に加わった。

<VFRについて>
VFRは「技術と情熱で、人と社会の可能性を切り拓く」をビジョンに掲げ、VAIO株式会社の子会社として設立。ドローン事業者、サービサー、エンドユーザー向けにソリューション提供を行っています。またドローン産業に関わる全ての関係者の方とオープンでフラットに対話を行うことで、ドローン産業の発展のためのエコシステム構築に貢献していくことを目指しています。

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