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茨城県つくば市にてドローンを用いた白鷺対策の実証実験を実施

株式会社JOGA(本社:茨城県つくば市、代表取締役:仁田 忍)は、茨城県つくば市内にてドローンを用いた白鷺の追い払い検証実験を実施したことを発表しました。

【実施概要】
・実証実験名:ドローンを用いた白鷺の追い払い検証実験
・実施日:1回目 2021年6月8日 (火) / 2回目2021年7月16日(金)
・実施場所:茨城県つくば市
・使用機材:<ドローン> DJI社製Matrice200 <スピーカー> JOGA社 企画開発 オリジナルスピーカー
      <ドローン> DJI社製Phantom4 <レーザー> 市販品

【本実証実験実施の背景】
茨城県つくば市内の雑木林に白鷺が大量繁殖し、近隣ではフンによる悪臭の被害や車や建物の汚れの被害が発生していました。また不気味な鳴き声が一晩中鳴り響き、近隣住居に多大な被害を及ぼしていたようです。
鳥獣保護法で基本的に“罪のない”野鳥を撃ってはいけないという大前提があり、鷺は巣を作っているだけなので駆除は難しく、繁殖中はヒナがたくさんいるため、この観点から駆除ができないとされています。また白鷺のうちの1種である「チュウサギ」は準絶滅危惧種のため駆除は難しいとされています。
このような状況から「駆除」ではなく「追い払い」を実現するソリューションが求められていました。

【実施内容】
鳥類の嫌がる音の発生するスピーカーとレーザーをドローンに搭載し、白鷺が繁殖している雑木林に向けて音声と光点を発生させることにより白鷺の追い払いを試みる実証実験を実施しました。

【実施結果/考察】
ドローンに搭載されたスピーカーから音を発生させると、特定のドローン飛行ルートと、特定のスピーカーの音が発生する際に複数の白鷺が飛び立つ様子を確認することができました。ドローンのプロペラ音、ドローン自体の接近、スピーカー音の全ての要素が複合的に効果を発揮し、白鷺が退避したと考えられます。
また、2回目のレーザーによる検証においては、雑木林の木々などに光が当たると、外敵を察したかのような動きを見せる事も検証にてわかりました。
白鷺の追い払いに最適なドローンの高度や飛行ルート、スピーカー音量や音の種類、光の角度や光度を本検証より導き出すことが出来たため、ドローンとスピーカー、ドローンとレーザー光機材に更なる改良を加え、更に効果的な白鷺対策ドローンの開発を進めていくことを発表しました。

最近ではドローンの物流ばかり注目されていますが、こうした害虫や害獣の駆除の分野でもドローンは活躍しています。こうしたドローンの活躍で人々のドローンへの関心や理解が深まることを願います。

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