KDDI株式会社（以下 KDDI）とテラドローン株式会社 （以下 テラドローン）は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（以下 NEDO）の「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」に係る公募へ提案を行い、採択されたと発表した。
目次
「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」とは
- 物流、インフラ点検、災害対応等の分野で活用できる無人航空機及びロボットの開発を促進するとともに、社会実装するためのシステム構築及び飛行試験等を実施する。
- 研究開発項目としては、「ロボット・ドローン機体の性能評価基準等の開発」「無人航空機の運航管理システム及び衝突回避技術の開発」「ロボット・ドローンに関する国際標準化の推進」の3つがある。
- KDDI及びテラドローンは、「無人航空機の運航管理システム及び衝突回避技術の開発」、（1）無人航空機の運航管理システムの開発、2）運航管理機能の開発（物流及び災害対応等）について採択され、ドローンを活用した警備における運航管理機能の開発を行う。
KDDIとテラドローンが行っていく開発内容
KDDIは4G LTEを搭載したスマートドローンの実現に取り組んでおり、3/24にテラドローンと「4G LTE対応運航管理システム」の第一期開発を完了し、長岡市山古志村（新潟県）にて4G LTEによる日本初の完全自律飛行を実現（以前の記事を参照）させている。
今回のプロジェクトにおいて、KDDIとテラドローンは、セコム株式会社の協力を得て、
『これまで開発を行ってきたスマートドローンプラットフォームを活かし、各社の事業で培ったノウハウを活用して、スポーツの国際大会やイベントの会場などの広域巡回警備や、沿岸区域の警備などを支えるドローン運航管理システムの開発を推進すると共に、より安全なロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現に向けて貢献していく。』
としている。
各社の役割
KDDI
- 代表機関として本案件を推進
- 無人航空機を利用した警備アプリケーションの開発
- 警備業務に対応した運航管理システム・LTE連携機能を開発
- 機体、地図、警備アプリ等の実証・評価基盤を整備し、実証実験を実施
テラドローン
- 共同実施機関として本案件を推進
- 警備業務に対応した運航管理システムの開発
運航管理システムの概念図
「スマートドローンプラットフォーム」概要
モバイル通信ネットワークを利用するスマートドローン機体や、3次元地図を活用したドローン同士またはドローンの建物への衝突を防ぐ運航管理システム、ドローンが取得したデータの蓄積・分析などのクラウドサービスをまとめたトータルソリューションの提供を目指している。
「スマートドローンプラットフォーム」についての詳細はこちら。
画像・情報提供元：KDDI http://www.kddi.com/corporate/newsrelease/2017/