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ヘントングループ、貴州省と共同でUAVスマート航空ロジスティクスを開発

世界シェアトップ3に入る光ファイバーケーブルメーカーである中国の亨通光電有限公司(以下ヘントングループ)は、貴州省で開催されたビジネスイベント内で、ビックデータや産業用インターネット分野において同省と密接な協力をしていくための協定を締結したことを発表した。

貴州省の江蘇省へ対するサポート

「一路一体」構想(※1)の西部陸海新通路(※2)における重要拠点である貴州省は、江蘇省の企業が成長し競争力が高まることで南西・東南アジア市場に対するビジネスを拡大できると考え、江蘇省の企業へ土地提供などのサポートをしている。これは江蘇省に拠点をおく投資会社「蘇商」にとっても優良な投資機会だ。本協定に関してヘントングループ会長の崔根良氏は、民間企業が地方省の融合また共に発展する新たなチャンスを作ったと述べた。

※1 習近平氏が2013年より提唱し、現在も推進しているアジア〜ヨーロッパ〜アフリカ大陸にまたがる巨大経済圏構想
※2 重慶市および四川省成都市を基点として、北部湾までの鉄道輸送と、北部湾を経てASEANなどへとつながる海上輸送を組み合わせた輸送ルート

調査によるとヘントングループは光ファイバーケーブル、スマートグリッド、ビッグデータネットワーク、新エネルギー材料などの分野の世界的なイノベーション企業であり、グローバルな光通信とエネルギー相互接続システムのインテグレーター及びネットワークサービスの企業であると言われている。世界の光ファイバーネットワーク市場での占有率は20%近くで、数十カ国に光海底ケーブルネットワークとエネルギー関係のサービスを提供している。

ヘントングループのスマート航空ロジティクスに対する取り組み

2020年にはスマート航空ロジティクスの分野に焦点を当て、「中国航空工業第一集団(AVIC I)」と協力し、数百億元を航空産業向け工業団地の建設に投資の上、物資輸送用ドローンを開発した。貴州省は面積の約90%が山地である山岳地域であり、空港の密度は中国国内でもトップにランクされている。スマート航空ロジティクスを開発・検証する場として高い適正があった。

またヘントングループは貴州省科学技術庁、貴州省安順市と共に「貴州アンセットインテリジェント航空技術株式会社」の設立を予定している。第一段階として5000万元を投資の上、ドローンを活用した航空物流分野へ注力し、2025年までにドローン最大50機と50以上の省内外輸送ルートでの運用となるまで規模を拡大させる計画だ。同社は貴州省や南西地域全体で独自のスマート航空ロジスティクスシステムを構築し、物流を促進させたいとしている。

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