
株式会社トルビズオン(本社:福岡県福岡市、代表取締役:増本衛)は、DJI製の大型物流ドローン「DJI FlyCart 100」の販売および導入支援を、2026年3月23日より開始した。
トルビズオンはドローン航路整備事業を展開しており、今回の取り扱い開始を通じて、ドローン配送における航路設計、飛行リスクの把握、機体導入、運用設計までを一気通貫で支援する体制をさらに強化する。
「DJI FlyCart 100」は最大積載量80kgの高出力性能を備え、実運用においてはデュアルバッテリー構成により約65kgの重量物輸送を安定的に実現する。従来の枠を超えた重量対応のドローン物流を可能にする機体である。
ドローン物流の必要性が高まる背景
山間部や離島、災害現場、急傾斜地などにおいては、従来の車両や船舶のみでは迅速な物資輸送が困難な場面が存在する。
トルビズオンはこれまで、「DJI FlyCart 30」の取り扱いをはじめ、重量物搬送の請負サービス、防災訓練における物資および通信機器の搬送、林業資材の空輸に関する運用支援などを通じて、物流ドローンの社会実装に向けた現場知見を蓄積してきた。
今回の「DJI FlyCart 100」の導入支援開始は、これらの知見を次世代の大型機運用へと拡張する取り組みである。

DJI FC100飛行イメージ
DJI FlyCart 100の特長
DJI FlyCart 100は、DJIがグローバル市場向けに発表した最新(2026年3月29日時点)の大型物流ドローンで、最大積載量80kgの搬送能力と高い安全性を備えた次世代機として位置づけられている。機体には高精度レーダーや複数のビジョンセンサー、パラシュートなどの安全装備が搭載されており、防水・防塵性能も確保されている。動作温度は−20〜40℃、最大風速12m/s、最大飛行高度6000mとされ、過酷な環境下での運用を想定した設計が特徴だ。最大飛行距離は、149.9kg条件下でデュアルバッテリー構成が12km、シングルバッテリー構成が6km。
さらに、新型ウインチシステムを備え、自動・手動の両方式で荷物の放出と巻き取りに対応する。これにより、山間部や離島、災害対応、インフラ保守など、地上搬送に制約がある現場での活用が期待されている。
航路×大型機で実現する新たなドローン物流
トルビズオンの強みは、機体の提供にとどまらない点にある。同社が手がけるドローン航路整備の事業モデルは、地権者の合意が得られた空域をつなぎ、ドローンの定期航路となる「空の道」を構築するサービスである。飛行ルートにおけるリスクを一元管理することで、調整工数の削減と継続運用しやすい空路整備を支援する。
トルビズオンはこれまで、「DJI FlyCart 30」などの物流ドローンと航路設計サービスを組み合わせることで、ドローン事業を一気通貫で支援する体制を打ち出してきた。今回の「DJI FlyCart 100」により、その実装領域をさらに拡大する。
今後は、自治体やインフラ事業者、建設・林業・農業関係者などを対象に、地域物流、防災、復旧工事、重量物輸送といった用途での導入支援を進める方針である。
トルビズオンは、ドローンを単なる機体としてではなく、地域に受け入れられた物流インフラとして機能させる社会の実現を目指す。

開発中のドローン航路ビジュアライザー
機体の主要仕様
| 機体重量(ペイロードなし) | 55.2kg(リフティングシステム搭載時) 60.2kg(ウィンチシステム搭載時) |
| 最大離陸重量 | 149.9kg |
| 最大飛行距離 | デュアルバッテリー12 km
シングルバッテリー6 km |
| 最大ホバリング持続時間 | デュアルバッテリー12分
シングルバッテリー6分 |
| 動作環境温度 | -20℃~40℃ |
| 最大飛行高度(海抜高度) | 6,000 m |
| 最大飛行高度(離陸地点からの高度) | 1,500 m |
| 最大風圧抵抗 | 12 m/s |
| 映像伝送最大伝送距離 | 20 km |
| 動作環境温度 | -20℃~40℃ |
代表取締役・増本衛氏のコメント
同社はこれまで、空路整備サービス「S:ROAD」を通じて、ドローンが継続的に飛行可能な空のインフラ構築に取り組んできた。今回、「DJI FlyCart 100」の販売および導入支援を開始することで、空路設計と実際の重量物搬送との接続を一層強化する。
山間部や離島、災害現場など、地上搬送のみでは対応が難しい現場に対し、安全かつ持続可能な新たな物流手段の社会実装を推進していく方針である。

株式会社トルビズオン 代表取締役 増本衛氏











