クリーク・アンド・リバー社主催「無人機開発エンジニア育成講座(基礎編)」に潜入取材!

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 無人機開発エンジニアの育成を目的とした、株式会社クリーク・アンド・リバー社の「無人機開発エンジニア育成講座(基礎編)」へ2018年12月8日(土)にDRONE PRESS編集局が潜入取材!

「なぜドローン!なぜArduPilot!なぜ今プログラミング?」

 ドローンを用いた「サービス」の市場規模は僅か3年前(2016年)には「154億円」、2018年度で「363億円」と言われるなか、2024年度には「2530億円」までドローン市場の中でも急成長急拡大すると予想されています。
(出典:インプレス ドローンビジネス調査報告書2018)

 2018年12月8日、ドローンサービス市場を牽引する上で欠かせない『無人機開発エンジニア!!』を育成する講座「無人機開発エンジニア育成講座(基礎編)」が株式会社クリーク・アンド・リバー社主催により都内で開催されました。
同社プレスリリース
https://www.cri.co.jp/news/press_release/2018/20181116002558.html

 

 本講座は今後の急成長に欠かせず、そして今はまだドローンの活用が検討されている分野での応用の要となると予想されるスキル“自動制御プログラム「ArduPilot」”について、国内有数のプロフェッショナルである北岡 弘氏(Dronebility,Inc CEO)・川村 剛氏(TAJISOFT)の両氏から学び、国内外問わず時流に乗り活躍する人材を育成するために開催されました。

当日の会場にはエンジニア経験者は勿論、ドローン専攻の大学生から非エンジニアも参加する大盛況。

 

2018年現在 既にドローンが活用されている分野

「既にライバル複数!」レッドオーシャン!
└空撮(映画、CM、PR映像)
└建設(土木測量)
└災害(土砂崩れ、津波、火山監視)

今後ドローンの活用が検討されている分野

「これからの開発!」ブルーオーシャン!
└輸送(Airタクシー)
└物流(配達、緊急物資)
└農業(IT農業、農薬散布、土壌管理)
└点検(橋梁、道路、送電線、ダム、トンネル)
└警備(海上、国境、麻薬監視、テロ監視)
└観測(大気汚染、海洋汚染、不法投棄)

現在、転職や就職活動に「Python」がスキルセットの一つとして重宝されるのと同様に、2年、5年先には「ArduPilot」スキルも当然求められる時代が来るのかもしれません。
そんなことを感じさせられる、情報に敏感な参加者が多く集まる講座となっていました。

数年後には「PythonとArduPilot」・・・!?

「基礎編」と聞き飛びついた、エンジニア未経験・文系・ArduPilot初心者のDRONE PRESS編集者が実際に現地へ出向き、大学生から女性、実務系企業(測量、メーカーなどなど)勤務者まで多様な参加者と共に受講して気付いた点を素人目線でお届けします。

 

そもそもArduPilotって何? 端末名? 技術名?

 ArduPilotとは、米国のドローンメーカー(今は機体開発を中止し、システム開発に注力)3D Robotics社のChris Andersonが始めたDIYDronesから派生したプロジェクトで世界中のエンジニアによって開発されたオープンソースオートパイロットソフトウェア。ドローンを無理やり「人間」に置換えてみると、ArduPilotは安定して飛行するために常に手足に対して指令を出している「頭脳」であり、フライトコントローラーは「頭」ということになります。

<ArduPilotを学んで出来ること>
1. ROSを活用した室内の航行
2. 圃場を自動で走るIoTローバー
3. ボートの自動航行
4. 群制御
5. AIを活用した航行
6. 海底地形マッピング
e.t.c.

なぜ今、ArduPilotが注目されるのか?

 それはArduPilotがドローン(マルチコプター)に限らず、飛行機やヘリコプター、ボート、潜水艇、ローバーなど「水・陸・空」のあらゆる無人機に適用できるイノベーションの宝庫であり、世界で100万ユーザーとNASAやIntelのドローン系機体にも使用される実績。そして何よりも、多くのメーカーのフライトコントローラーがブラックボックス化している中でArduPilotはオープンソースで関連コミュニティも多数存在。DJI社製を用いてはアプローチの難しかった(先述の)ブルーオーシャン分野に、いち早く打って出ることが出来る独自性に優れているからだと言えます。

ArduPilotの多様なコミュニティ

https://diydrones.com/
https://www.facebook.com/groups/ArduPilot.org/
http://ardupilot.org/ardupilot/
https://discuss.ardupilot.org/c/blog

かつてドローン業界の三強と言われ、DJI社のPhantom3とどちらを買うべきかと消費者を悩ませた3DR社のスマートドローン「Solo」も実はArduPilotが搭載されて製造・販売されたドローン。

講座の内容

午前、午後の二部制

【午前】
担当講師:北岡 弘氏(合同会社ドローンビリティーCEO)
・これからのドローン開発について
・ArduPilot紹介
・機体構成部品説明、組立時の注意点
・MissionPlanner機能説明
・機体セットアップ、キャリブレーション方法など

【午後】
担当講師:川村 剛氏(TAJISOFT 代表)
・Ardu Pilotについてと実演
・MAVLink(マブリンク※通信プロトコル)についてと実演
・Drone-Kit-Python(ドローンキットパイソン※機体制御API)についてと実演

「基礎編」に相応しく文系の編集担当でも分かりやすく丁寧に教えて頂きました!

文系一人では心細い作業も図解で楽々!!涙

手順コメントには心から「ありがとう」!

この工程を指導なしでこなせる人を文系は「天才」と呼ぶ!!

コードをプロジェクターで確認しながら持参PCでも即実行!

 


実機も「見て」「触れて」「質問して」

■オフィシャルサイト
http://ardupilot.org/

■無料でダウンロードが可能
http://firmware.ardupilot.org/

■Facebook ArduPilotグループ
https://www.facebook.com/groups/ArduPilot.org/

最後に主催者の想い

 今回主催されたクリーク・アンド・リバー社の春山さん談

 今回、世界のオープンソース「ArduPilot」に国内のエンジニアにも触れて頂く機会を作り、もっと日本のドローン開発を進めましょうという想いを持ち開催させて頂きました。
「会社の開発のヒントとなる物を持ち帰ろう」という本気度の高い参加者の方々のお陰で具体的な質問も多数飛び交い、セミナー後の懇親会も活気ある時間となりました。

また、今回参加出来なかった方から平日開催希望のお声を多数頂いたため、再度、基礎編を3月1日(金)に開催致します。

【今後の開催予定】
基礎編 3月1日(金)
https://www.creativevillage.ne.jp/49710

その他、応用編の開催も検討が進んでおります。

講座に関するお問い合わせ

株式会社クリーク・アンド・リバー社 事業企画室
ドローン事業担当 春山・荊木
TEL:03-4550-6188
https://www.creativevillage.ne.jp/lp/drone/