イーハン、消防用ドローン「EHang216F」を発表

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中国広州に拠点を置く、AAV(自律型航空機)テクノロジープラットフォーム企業のEHang(以下イーハン)は7月31日、消防用ドローン「EHang216F」を発表した。「EHang216F」は消火泡と消火弾の積載ができる消防活動に特化したドローンだ。建物の高層化に伴い、世界中で深刻化している都市部での高層火災に対するソリューションとして、調査・消防・救助・緊急管理を包括的にサービス提供するとイーハンは説明している。

イーハンは雲浮市で行われた式典で消防用ドローン「EHang216F」を披露した。当ドローンはイーハンの主力製品「EHang216」を消防用に改良させたものだ。機体上部に設置された消火弾の発射と、機体下部から長く伸びているホースより消火泡を噴射することで消火活動を行う。一度のフライトで消火弾6発と消火泡150リットルの積載が可能だ。高層建物の消火を想定している為、最高飛行高度は600mとかなり高い。搭載されているカメラには最大30倍のズーム機能が備わっている為、火災場所の特定・詳細の把握が可能だ。

「EHang216F」は主に都市部の消防署に配備される予定だ。都市部では交通混雑が発生することが多々あり、火災に対して消防士の到着が遅れてしまうことがあるが、当ドローンは自動操縦によりいち早く火災現場に駆けつけ、初期対応を行う。初期対応時間が大幅に縮小されることは死傷者減少に大いに役立つとされている。

イーハンはかねてよりスマートシティを推進しており、当ドローンもスマートシティ内での高層火災に対応する一ソリューションと位置付けている。

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