NTTドコモ・ベンチャーズが自律飛行型ドローンを開発するSkydioへ出資

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

7月14日、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズはドローンメーカーであるSkydio,incに出資を行ったことを発表した。本出資によって、Skydio社のビジネスを支援していくとともに、ドコモと連携しながら様々な産業におけるドローンの活用推進をしていくとしている。

Skydio社とは

Skydio社はアメリカ、カルフォルニア州に拠点を置くドローンメーカーだ。2018年2月に発表した初代「Skydio R1」を皮切りに一般コンシューマー向け、産業向け双方に様々なモデルをリリースしている。Skydio社の最大の特徴はAI技術を活用した自律飛行において優位性を持っている点である。初代「Skydio R1」にはNVIDIA製のAIチップが搭載され、13個のメイン・ナビゲーションカメラから得る情報を素早く理解し、自動追尾や障害物回避を正確に行う。当モデルは一般的なドローンと異なり、コントローラー(プロポ)が付属しておらず、マニュアル飛行モードが存在しない。この仕様から同社のコンセプトが窺い知れる。

第二世代「Skydio 2」

2019年10月には「Skydio 2」を発表した。販売価格は初代の半分程度である$999、かつ飛行性能が大幅に向上したことから、販売翌日には初期ロットが完売となった。

「Skydio 2」は初代「Skydio R1」と同様自律飛行を特徴としているが、それに加えてカメラ性能と飛行速度がアップグレードされている。飛行スピードは初代が40km/hであったことに対し、「Skydio 2」は58km/hまで向上した。また操作はスマートフォンアプリに加え、ビーコンとコントローラーが新たに追加された。それぞれ操作範囲が異なり、スマートフォンでは200m、ビーコンでは1.5km、コントローラーでは3.5kmまで操作が可能とのことだ。初代では対応していなかったコントローラーによるマニュアル操作も可能だ。(※コントローラーはオプション品)

メイン・ナビゲーションカメラは初代の半分以下である6台となったが1つ1つのカメラの性能が向上しており、またAiチップにはNVIDIA製のJetsonTX2が搭載されている為、かなり高度な飛行・撮影が期待できる。

産業用ドローン「Skydio X2」

2020年7月には産業用ドローンである「Skydio X2」が発表された。「Skydio X2」もやはり同社の特徴である自律飛行を一番の売りとしており、高度な操作技術が必要なく点検撮影などが可能としている。

「Skydio X2」には360度のスーパーズームカメラとFLIR 320×256解像度の赤外線サーマルカメラを搭載し、バッテリー駆動時間は35分、最大航続距離約10kmとなっている。またドローン用のSkydio Enterprise Controllerもありタッチスクリーン、ハードウェアコントロール、そしてまぶしさを防ぐ保護フードを避けるための日よけフードがある。

発売は2020年10月以降を予定している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*