ドローンで海洋ゴミ500kg回収成功!鹿児島・沖永良部島で実証実験

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ドローンプレスDJI Flycart30海洋ゴミの回収

一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会は、2025年7月4日に鹿児島県沖永良部島の西海岸において、ドローンを用いた海洋ゴミの回収・運搬フライトを実施し、わずか1時間で約500kgのゴミを回収するという画期的な成果を達成しました。この取り組みは、海洋ゴミ問題の解決に向けた新たな可能性を示すものであり、従来の危険な人力作業を大幅に改善し、効率性と安全性の両立を実現しました。

ゴミを集める様子
海岸に集まったゴミ

ドローンでのゴミ引き上げ

ドローンでのゴミ運搬

実証実験の背景と目的

沖永良部島の西海岸では、海岸に漂着した海洋ゴミの回収が長年の課題となっていました。特に、集められたゴミを切り立った崖の上まで運搬する作業は、体力のある学生ボランティアによって行われており、転落などの危険を伴う極めて困難な作業でした。

今回の実証実験は、この人手に頼る危険な作業をドローン技術で代替し、ボランティアの安全確保と作業効率の向上を目指して計画されました。

取り組みの概要

「Rin管理システム(同)」(一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会 鹿児島第1支部)が主体となり、2025年7月4日午前10時から11時までの1時間、沖永良部西海岸(鹿児島県大島郡和泊町国頭)フーチャ西海岸沿いで実証フライトが行われました。

使用された機体は、最大積載重量40kgの「DJI Flycart30」。フレコンバックに25~30kgのゴミを収納し、ピストン輸送で20回にわたり飛行しました。ドラム缶などの大型ゴミは輸送ネットを使用して運搬され、海岸から崖上までの高低差約20m、水平距離約200mの距離を効率的に移動させました。

その結果、わずか1時間のフライトで約500kgもの海洋ゴミの回収・運搬に成功。これは、従来の想像をはるかに超える効率性を示しています。

崖の上に集まったゴミ

今後の展望

今回の成功を受けて、現地関係者からは「今後、ぜひドローンを導入していきたい」という前向きな声が寄せられています。一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会は、この実証実験を足がかりに、ドローン技術を活用した海洋ゴミ問題解決ソリューションのさらなる普及と発展を目指していくとしています。

この革新的な取り組みは、環境保護と最先端技術の融合による持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。

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