こんな時は飛行中止!風がある日は冷静な判断を!

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ダメ

ドローンを使って空撮をするとなった場合、必ず目の前に立ちはだかる強敵。風。

今回の記事はタイトルを見てもわかるように、「風の強い時は冷静な判断をしていこうね。」というそこまで中身が濃い内容ではなく、むしろ当たり前の事を書いていきます。なので、今回はドローン初心者、又はこれからドローンを始めるという方へ向けた記事です。(筆者自身への戒めも入っています。)

しかし、この「風」に関してはドローンパイロットであれば誰しも悩まされたことがあると思いますので、経験者は「あるある!そうだそうだ!」という気持ちで読んで頂ければと思います。そして、ドローン初心者やこれから始めようと思っている方は、これを読んでいつか来るであろう(すぐ来る。)シチュエーショへの準備と想定をしておきましょう。

イラっとしてペースを乱されない!

風が強い日は、無風の時や広めの建物内で飛ばしていた時には感じたこともなかった恐怖が一気に襲い掛かってきます。

広大な敷地等での飛行ならば最悪でも機体が壊れるか、ロストしてしまって回収不可能になる程度で、自分自身にしか被害は及びませんが、近くに建物や車があったり人がいる場合は一気に話が変わってきます。自分、若しくは自社のドローンが誰かに怪我をさせてしまう可能性は十分にあります

自分一人の時だと何かあった場合に助けがいないため、冷静な判断は自然とできたりするものですが、注意すべきは現場に複数人いる場合です。

風が気になり飛行を躊躇していると、ドローンを扱ったことのない人々は「いけるいける!一気に上がっちゃおう!」などと言ってきたりします。

ここでイラっとしてはいけません!これは仕方のないことです。

ドローンは日常生活では気にしていなかったような風で不安定になりだすため、ドローン未経験者の人からすれば、パイロットが何を躊躇っているのやら解らないのです。(そうじゃなくてもそうだと思うことにしましょう。)

その上に『ドローン』を物凄く未来的な物だと思っていたりします。風を目の前にして『ドローン』への過信が解け、現実を見ているパイロットからすれば、

「何言ってくれてるんだ、、、プロポ(コントローラー)そっちにパスするぞコノヤロウ、、、。」

とワナワナするところですが、ここでイラっとせずに冷静に判断していきましょう。

ドローンを実際に操縦するのは言うまでもなくパイロットです。現場の環境がどうであれ、ドローンが墜落してしまっては元も子もないです。

自分のペースを乱されないようにしましょう。

こういう時は飛行しない!

以下のような場合は、何も良い事がないので飛行しない方が賢明です。

風速5メートル以上

ドローンの操縦が危うくなりだすのは風速5メートルです。勿論使っている機体にもよりますが、最もユーザーが多いDJIのPhantomシリーズは風速5メートルを超えると不安定になりだします。一般的に普及しているPhantomクラスのドローンは風速5メートルを基準としておいたほうが良いでしょう。

風速5メートルの風は、壁面の近くなどを飛行させていると、壁側に引っ張られるような風が吹いてきたり、海などの複雑に風向きが変化する場所では、勝手に下降したり上昇したりします。慣れていないうちは反応ができずにクラッシュさせてしまわないように、なるべく広い芝生のような場所で高度を上げずに練習をしましょう。間違ってもいきなり海や建物の近くでの飛行はしないようにしてください。

当初の目的が達成できない

飛行させるときは目的をはっきりさせておきましょう。飛行できるかどうかではなく、そもそもの目的が達成できる状況なのかを考えたほうが早く結論が出せます。

『綺麗な空撮』という目的を、ホバリングさせるのがやっとの状態で達成できるのか。撮影する角度が大事になってくる『太陽光パネルの点検』という目的を、風に煽られて制御が難しい状態で達成できるのか。このように考えたほうが、無駄なリスクを冒した飛行をしなくて済みます。

勿論、『墜落させてもいいから飛ばす』というのが目的であれば、法律を犯すことがないようであれば飛行させてもいいとは思いますが、そんな人はなかなかいないでしょう。

本能が止めたほうがいいと言っている

ふざけているようですが、本能や心の声に耳を貸すのは、特にドローンを始めた最初の頃は大事になります。

「この状況ヤバそう、、、」

「たった〇回のフライト経験しかない俺の技量で、この上空で何かあった時に対処できるか?、、、」

筆者の経験上でもそうですし、周囲のパイロットに話を聞いてみてもそうですが、そういう時の嫌な予感は当たる可能性が高いです。

それもそのはず、それは「予感」というよりも「事実の再認識」という表現の方が近く、心の中で思っているような強めの風に実際に煽られた場合、最初の頃は冷静に対処することは難しいです。というよりも、大ベテランのパイロットでもヒヤッとする場面は多々あるというので、当然と言えば当然です。

ネガティブな「事実の再認識」をしてしまったら、やはり練習あるのみです。

意地になっている自分がいる

最後は二つ目の「当初の目的が達成できない」と理由はほぼ同じですが、意外とこういう方が多いと思うので敢えて別にしてみました。

それなりに実力も付いてきて、少々の風でも機体を思うようにコントロールできるようになった。

そろそろ遠出してカッコイイ空撮動画を撮影しよう。

現地に着いたら風が思ったよりも強い。この強さは正直コワい、、、。

しかし、交通費もかけて来た、、、手ぶらで帰るわけにはいかない、、、。

離陸!、、、、、、ちょっとガタつくな。でもいけるいける!

、、、、、、、あっ、、、ああー、、、、、、、

、、クラッシュ。

このような、弱いギャンブラーのような発想と、下手なリスクのとり方はやめましょう。たとえ無事にドローンが帰還したとしても、強風の中を撮影すると風に逆らおうと機体が傾くため、映像の中にプロペラが写りこんでしまったりしますし、そもそもこのような状態でやっとこさ帰還したドローンが撮影した映像に満足がいくとも思えません。

最後に

今回はドローンの宿敵「風」が飛行の妨げになっている時の注意点を見てみました。

撮影に向かう前には、最低限現地の天気予報をチェックし、風の状況を確認しておきましょう。

しかし、最初は天気予報で風速を確認してもどの程度の風なのかわからないと思うので、小型の風速計を購入し、練習の時から計る癖を付けることをお勧めします。

ドローンは素晴らしい物ですが、一歩間違えれば大事故に繋がる危険性があることは確かです。

リスクの塊を飛行させているという意識を持ち、パイロットは冷静に判断をしていきたいものです。

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