世界初公開の水中ドローンも登場!ROV 5社合同発表会

CFD販売株式会社(以下CFD)が2018年8月24日(金)に水中ドローンの合同発表会を渋谷で開催しました。

CFDは、水中ドローン(ROV)が2022年までに50億ドル以上の市場になると見込んでおり、現在ダムや橋などの水中インフラをメインに多数の問い合わせを受け、産業向けのROVの使用を中心に展開をしています。
今回紹介されたのは、下記の5商品です。

 

◆かわいい動きが特徴のBIKI(ROBOSEA社)

2015年に北京に本社を構え、60以上の特許を取得、国家ハイテク企業にも認定され、CESイノベーションアワードも受賞しているROBOSEA社です。

└BIKI
1.19kg/27cmほどの小型水中ドローンで、秒速40cm/水深60mまでコードレス操作が可能です。
尾ひれがついており、魚のようにゆらゆら揺れながら泳ぐ姿が印象的で、水中(超音波)でも水上(Wifi)でも操作が可能です。

また専用アプリで指示したルートで泳ぐことができるのも特徴です。

 

◆世界初の自動追尾機能搭載のBWSpace(YOUCANROBOT社)

マーケティングやカスタマーサポートのため、2018年に東京に進出し、支社を設立したYOUCANROBOT社。
現在、東京オリンピック時にROVが使えるかの打診をしており、今後の世界展開からも目が離せません。

└BWSpace
120GBを誇る知的水中ドローンであり、SNS等でライブ映像配信も可能で、世界初の自動追尾機能を搭載、ライトの調光を自動調節できる機能もあり、インフラ産業向けのROVとなっております。

また波の影響を本体が受けても自動で修正することができます。

 

◆真横移動を可能にしたCCROV(VXfly社)

27の登録商標を保持し、国家ハイテク企業に認定されているVXfly社です。 

└CCROV
四角形のROVで真横の移動が可能です。またバッテリーが外付け(地上)のため、長時間の操作が可能となっております。

 

◆自動フォーカス機能付のFIFISH(QYSEA社)

100以上の特許を取得し、CESイノベーションアワードを2度ほど受賞しています。 

└FIFISH
カメラの機能精度の向上に注力しており、4000lm LEDを搭載し、自動フォーカス機能も付いたROVが開発されました。現在もダムの点検などにも使われ、インフラ施設の細部までの撮影を可能にしました。

 

◆世界初公開のGLADIUS MINI(CHASING社)

クラウドファンディングで資金を集め、2017年に「GLADIUS PRO」を発売、2018年には自社工場を設立するほどの成長を遂げたGLADIUS社。
現在も好調に売り上げを伸ばし、ドン・キホーテでも販売、消防庁でも使用を打診されているほど注目されているROVです。

└GLADIUS MINI
今回の発表会で世界初公開された商品です。
MACBOOK PROと同じくらいの大きさ(226mm/385mm/138mm)に成功した5スラスター(推進機)付きのROVです。
4KのULTRAカメラ搭載で、斜めの態勢での移動ができ、水深100mまで撮影が可能です。

 

今後のROVの動向

5社のプレゼンテーションを通して思ったのが、今後のROVの差別化の難しさです。
5社の中で唯一個人向けだったBIKI以外の4社はどれも法人向け中心の機能となっておりますが、特に差を感じることができませんでした。
水深や動き方などに多少の違いはあるものの、今後の法人向けのROV開発は、この先出てくる同業社にどのように差別化を図っていくのかをメインに研究が進んでいきそうです。
ただ個人向けのROVは、持ち運びしやすく手軽に楽しむことができるうえに、まだまだ普及はしていないので、魚のようにかわいらしく動くBIKIがSNS等で拡散されれば一人勝ちする可能性もあるかも・・・。