テラドローンの画像処理ソフトによりコスト1/5カット

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テラドローン株式会社が、ドローン専用の画像処理ソフト『Terra Mapper』のクラウド版・デスクトップ版の開発を完了・販売を開始したことを発表しました。同製品により、従来ドローンの自動航行、画像処理、三次元画像解析等の作業フローは複数のソフトを必要としていましたが、一つのソフト上で行うことができ、低コストで対象物の精密な2D/3Dデータを簡単に取得可能です。

ドローン専用画像処理ソフト『Terra Mapper』

背景

『Terra Mapper』は今後ドローンの活用範囲が更に拡大していくことが予想されるため、ドローンでのデータ活用を加速するための総合プラットフォームとしての役割を持ちます。

今でこそドローンという言葉を耳にする機械も多くなり、徐々に産業利用されるまでになったドローンですが、これまでの活用方法の殆どが映像などの空撮やホビー用でした。しかし、平成28年より国道交通省は、土木建設業界の生産性向上、並びに労働環境の改善を目的とした「i-Construction」を推進しており、その一環として、3億円以上の大規模案件では2020年までに100%のドローン測量活用を掲げています。

テラドローン社は「Terra Mapperを通じてi-Constructionはもちろん、これまでにないドローンの効果的な利活用を推し進めてまいります。また、クラウド版とデスクトップ版で異なるプラットフォームに対応することで、より幅広くお客様のニーズにお応えすることが可能となります。」としており、建設業以外のシチュエーションでの活用も念頭に置いています。

Terra-Mapper1

Terra-Mapper2

クラウド版の特徴

実際のドローンでの測量業務で必要とされる高度なデータ解析を、一つのWebアプリ上で行うことができます。全てのデータはクラウドに保存されているので、場所を選ばずにアクセスし、大量のデータを保存、複数人でのデータ共有が可能です。

クラウド版ワークフロー

クラウド版の主要機能

  1. 【Webベースでどこからでもアクセス可能。設備への初期投資もカット】
    データ処理や、データ管理を全てWeb上で行うため、インストールする必要がなく、普段使っているPCで利用可能。インターネット環境さえあれば、PC、スマートフォン、タブレットなどどのようなデバイスからもアクセスできる。
  2. 【簡単に日々の土量変化を確認。会議資料としても活用可能】
    日々の土量の変化量をモニタリングすることで、施工管理のツールとして利用可能。解析データが簡単に入手できるため、現場での会議資料として活用できる。
  3. 【プロジェクトのデータ・ヒト・モノを一元的に可視化】
    プロジェクトに関与するメンバー間での情報共有のためのプラットフォームとなっており、データの共有やそれに紐付いたオンラインのチャット機能、ヒト・モノの配置や、現場の進捗状況も管理。

デスクトップ版特徴

ノートPCで、飛行からデータ処理・解析、アウトプットと共有まで一貫して処理ができます。また、他社ソフトウェアと比較をしてみても、Terra Mapperデスクトップ版では1/5までコストカットが可能です。また、デザインがわかりやすく操作が簡単であり、高負荷な解析機能に対応可。高度な点群処理により現場でつかえる情報の作成が可能となっています。

デスクトップ版ワークフロー

デスクトップ版の主要機能

  1. 【対空標識の自動認識】
    対空標識を自動認識することで、簡単でかつより正確なデータが得られる。
  2. 【不要な点群の自動処理】
    現場の建機や草木など、取り除く必要のある土の箇所、土量、土地の断面積などを表示・自動除去することで、より正確な地形データを計測可能。
  3. 【縦横断図の取得】
    図の中心線に対して、簡単に垂直かつ等間隔に横断図面を取得することが可能。
  4. 【土量の計算比較】
    盛土と切り土の計算を簡単にすることができ、またTINサーフェス(不規則三角形網)をワンクリックするだけで作成することが可能。

 

画像・情報掲載元

Terra Mapper Website:https://terra-mapper.com/

Terra Drone Website: https://www.terra-drone.net/

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