公益財団法人園部町農業公社(南丹市)は、昨年導入したドローンを使った水田への農薬散布に力を入れ、散布時間が10分の1程度に短縮できるなど効果は大きく、農業の省力化につながっています。
2021年7月29日に行った散布では、同公社がコシヒカリを育てている同町の2ヘクタールの水田にカメムシ対策の農薬を散布しました。
カメムシに汁を吸われたコメには斑点が出て、等級や収量が悪化します。農家収入に響くため、時期を逃さずに農薬を散布するのが重要だとしています。
30アールの場合、農薬のタンクを背負いながら人力でまくと30分はかかりますが、ドローンでは3分で終了してしまいます。同公社の理事長(80)は「作業の省力化と迅速化につながり、適切な時期に素早く農薬をまける。職員の熱中症対策にもなる」とコメントしています。
ドローンによる農薬散布の事例は数多くなってきましたが、人件費の削減だけではなく時間を短縮できることで、熱中症対策の観点からもドローンは活躍しています。