ドローン産業で最も注目を集める「セコムドローン」

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セコムドローン

「ドローン」というワードがここ数年で一気に一般に広まるようになり、これから先どのような産業にどのように活用されるのか等の議論も深まって参りました。

しかし「ドローン」という言葉を「無人航空機」という広義の意味合いで捉えると、ラジコンヘリコプターが長年農薬散布で活用されているように、既に少し前から産業で活用されています。

所謂、最近話題になっているマルチコプター型の「ドローン」も、ラジコンヘリコプターの前例がある上に価格が手頃で操縦も比較的容易なため、早々に農薬散布に使われるようになってきました。

その後を追うように建設現場の進捗管理や測量、道路・橋梁・トンネル等のインフラ点検に徐々に使われ始めています。

そんな中、警備でドローンを活用し、注目を集めているのがセコムです。

誰もが知る警備会社大手のセコムがドローンを使うというのですから、サービスの内容を知らなくても興味が湧いてくるのではないでしょうか。

自律型の警備ドローンは世界初!

セコムドローン仕組み

セコムドローンイメージ 出典:セコム

セコムは2015年12月に自律型の防犯用サービス「セコムドローン」をスタートさせました。

このサービスはセコムが長年培ってきた画像技術やセンシング技術、そして防犯・飛行ロボット技術を駆使し、セコム独自のコンセプト、ノウハウで開発されています。

近年、企業へのオンラインセキュリティシステムや監視カメラシステムなどの普及が進んでいますが、固定の監視カメラは防犯上有効ではあるものの、遠くにいる不審車(者)の特定の決め手になる車のナンバーや、人の顔や身なりなどが不鮮明である場合があります。

そこで、監視カメラとLEDライトを搭載した「セコムドローン」が侵入異常発生時に対象の車や人に上空から接近し、近距離で車の周囲を飛行し、車のナンバーや車種、ボディカラー、人の顔や身なりなどを撮影。

この画像をいち早く無線でセコムのコントロールセンターに画像を送信することで、不審車(者)の追跡・確保に役立つことができます。

「セコムドローン」に不可欠な「AI」と「GPS」

僅か1年で「セコムドローン」は更に進化を遂げました。

警備の自動化、実際に警備する際の安全確保を成功させるためにAIの質を向上させることが必須だったため、AIの作り込みを徹底的に行っています。

この開発されたAIは勿論むやみやたらに飛ぶわけにはいかないため、状況変化に応じて臨機応変に判断していきます。

刻々と変化する風速などの気象状況の変化や、GPS強度が弱いとドローンの位置計測誤差が大きくなるためGPS強度の変化を確認しながら飛び立ち、仮に強風でドローンが流される可能性がある場合など、安全に飛行できない状況では飛ばないことも選択します。

更に飛行中は電池残量など、自身の機体に異常がないかも同時にチェックを行い、CPUを2台積んで制御系を二重化しているため、万が一片方にエラーが出ればもう片方に切り替えを行います。

そしてその高性能なAIを支えているGPSの進化にも目が離せません。GPSを基に取得した位置情報を頼りにドローンは一連の動作を行うため、AIがいくら賢くてもGPSが不正確でずれていては全てが台無しになってしまいます。

少しのずれによって充電ポートに戻れなかったり事故に繋がったりしかねないため、セコムは精度の高い位置情報を得られるよう、GPSをドローンとポートの両方に搭載し二重化し、飛行中のGPS信号の確保を含め、計測誤差を数センチメートルにまで抑えることに成功しました。

これらAIとGPSの機能向上の結果、安全を確保しながら、離陸から現場まで駆け付け、追跡撮影、帰還し充電ポートに戻る、という一連の流れを自動化し、定期巡回システムの構築に成功しました。

ドローンの自動化成功により可能になるその他の業務

高性能なAIを搭載したドローンでの巡回が可能になったことにより、その他の用途にも活用が可能です。

セコムドローンが巡回するのは建物の周りや施設内であるため、事前にAIに建物などの元の状態のデータを記憶させておき、巡回と同時にその時その時の状態を学習させていけば、劣化の状態などがわかるようになりました。

このような活用のされ方が増えてくると、外壁点検などの際にその都度足場を組んでの作業が必要なくなってくる上に、今までよりもこまめに状態のチェックをすることができるようになります。

これはまだほんの一例に過ぎず、これから先「セコムドローン」のシステムは例えば農家での獣害対策など様々な場面での活用が期待できます。

冒頭でも書いたようにこのような自立制御の自動巡回ドローンは世界初です。

セコムドローンが海を越えて活躍する日も近いかもしれません。

 

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