空飛ぶクルマの実用化まで、あともう少し。

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ドローンプレス 空飛ぶクルマ

空飛ぶクルマの実用化に向けて国を含め各社の活動が活発になってきています。日本では大阪万博での実現を目標に様々な企業が急ピッチで空飛ぶクルマの準備を行っています。小さい頃にSF映画で見ていた空中にクルマが飛んでいる風景は夢ではなくなってきていますね。
今回は身近に空飛ぶクルマを身近に感じることが出来るパーク24の取り組みとSkyDrive社が国土交通省と同意した空飛ぶクルマの適用基準についてのニュースをまとめましたので是非ご覧ください。

パーク24から空飛ぶクルマに乗れるかも?

ドローンプレス パーク24

パーク24株式会社(以下、パーク24)・イギリスのSkyports社・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社・兼松株式会社(以下、兼松)の4社は、空飛ぶクルマの離発着場(バーティポート)開発に向けた業務提携を締結しました。これにより、時間貸駐車場とカーシェアリングおよび空飛ぶクルマが融合した事業の検討を開始します。

バーティポート開発のSkyports社が参画、関西でバーティポートに適した場所を特定

4社は、空飛ぶクルマの離発着場および充電施設として機能するバーティポートに適した場所を特定するため、大阪・関西エリアを中心とするパーク24の駐車場において事業性評価を含む共同調査を実施しました。
また、利用者のファーストマイルおよびラストマイルの移動手段として、パーク24が展開するカーシェアリングサービスの活用についても検討を進めます。
今回参画しているSkyports社は、エアタクシー用の離着陸インフラ開発やドローン物流事業を展開している企業。英国ロンドンに拠点を置き、アジア・アフリカ・北米などでプロジェクトを実施しています。
また、2020年に兼松との業務提携を締結。今年3月には資本業務提携も締結し、国内でのバーティポート設置・運営およびドローン物流事業展開へ向けた合弁会社を2024年までに設立することで基本合意しました。
近年、国内での空飛ぶクルマ実用化への動きが活性化しています。
“空の移動革命に向けた官民協議会”が今年3月に公開したロードマップでは、2025年の大阪・関西万博をひとつのマイルストーンとして商用運航の開始が示唆されました。これに向け、制度・環境の整備などに取り組んでいます。
機体開発では、株式会社SkyDrive(以下、SkyDrive)が2020年に有人試験機「SD-03」の公開飛行試験に成功、2021年8月にJAXAと共同で空力特性の研究に着手するなど性能・安全性向上を目指しています。
そして21年10月、SkyDriveは、空飛ぶクルマの型式証明申請が国土交通省に受理され、型式証明活動を開始したと発表しました。
このほか、エアモビリティ株式会社が空飛ぶクルマのナビゲーションシステム「AirNavi」を開発したり、スイスの空飛ぶクルマメーカーであるDufour Aerospace社と日本市場における代理店契約を締結したりと、運航システムや販路も形になってきています。
いよいよ、現実味を帯びてきた“空飛ぶクルマ”。
今回の提携により、重要なインフラとなるバーティポートについても、大きく前進しそうです。

<各社のコメント>

<パーク24 取締役 佐々木 賢一>
この度、素晴らしきパートナーと共に、日本におけるバーティポート事業に参画できることを大変嬉しく思います。
 タイムズのブランドコンセプトは“モビリティ リンク”です。あらゆる交通手段がシームレスにつながり、モビリティの利用者である人と街が繋がり、地域が魅力溢れる場所となる。バーティポート事業は、モビリティ リンクというタイムズのブランドコンセプトに欠かせない事業になるものと期待しております。

<Skyports アジア太平洋責任者 Yun Yuan Tay>
Skyportsはパーク24様、あいおいニッセイ同和損保様、兼松様と提携し、弊社のバーティポートの設計・開発・運用に関するノウハウを提供し、日本の皆様にとって空飛ぶクルマをより身近なものに感じて頂ける機会を得たことをうれしく思います。本提携により、弊社はパーク24様が保有する幅広い資産ポートフォリオを活用し、バーティポートの設置を検討し、パーク24様の顧客、パートナー、周辺地域のユーザー様に向けた新たな価値を提供します。
弊社は日本における空飛ぶクルマサービスの開発、普及を加速させるため、パートナーの皆様とモビリティサービスを発展させる重要な一歩の一翼を担えることを楽しみにしています。

<あいおいニッセイ同和損保 専務執行役員 山口 充>
この素晴らしいパートナー各社様と日本におけるバーティポート事業で協業させて頂く事を大変うれしく思います。この提携は、新たなモビリティとして期待が寄せられる空飛ぶクルマには不可欠な地上インフラ構築の貴重な第一歩です。弊社では空飛ぶクルマとバーティポートをご利用になるお客様の安全・安心を第一に、ニーズ把握や新サービスの開発を行い、空飛ぶクルマの普及・発展を通じた未来のモビリティサービス、カーボンニュートラル社会などの社会課題解決へ取り組みます。そしてパートナー各社様と協力し合う事で生みだされるシナジーにより、「空の移動革命」の実現へ貢献できればと考えます。

<兼松 上席執行役員 車両・航空部門長 城所 僚一>
この度の覚書締結を大変光栄に思います。2020年よりSkyportsの日本におけるパートナーとして空飛ぶクルマの事業開発に向けた共同マーケティング等の活動をしてきた中で、関係事業者様との連携は重要なマイルストーンの一つです。パーク24様とあいおいニッセイ同和損保様との提携により、両社様が有する幅広いモビリティ関連事業と空飛ぶクルマの連携を4者で推進できることに大変期待をしております。今回の提携をもとにバーティポートの事業開発を加速し、「空の移動革命」の実現に貢献して参ります。

SkyDriveと国交省が空飛ぶクルマの型式証明審査の適用基準について合意

2022年4月27日、SkyDriveは、型式証明審査の適用基準(Certification Basis)を「耐空性審査要領第 II 部(第61改正)」ベースで構築することについて、2022年3月に国土交通省航空局と合意したことを発表しました。
審査対象は、型式証明申請中の2人乗り機体「SkyDrive式 SD-05型機」(以下、SD-05)となる。同社はこの機体で2025年の事業開始を目指している。
型式証明とは、国交省が航空法に基づき、新たに開発された航空機について、その型式ごとに設計、構造、強度、性能などが所定の安全基準や環境基準に適合していることを証明するものです。この証明のために強度試験や飛行試験など、各種審査が行われます。
SkyDriveが開発する空飛ぶクルマ(eVTOL)は、従来の航空機と異なる航空機であり前例がないため、諸外国と同様に審査基準や証明計画、証明方法など、すべてのプロセスにおいて航空局と議論しながら推進する計画です。

ドローンプレス Skydrive

耐空性審査要領第 II 部とは、乗客数が19名以下かつ最大離陸重量8,618kg(1万9,000ポンド)以下の固定翼機の耐空性要件を定めたもので、第61改正は、取り扱う機体の形状や搭載するシステムに自由度を持たせることができる最新の審査要領です。この審査要領には、航空機および装備品の安全性を確保するための強度、構造および性能についての基準が定められています。

空の移動革命に向けた官民協議会での空飛ぶクルマの安全基準に関する議論を踏まえ、SD-05の型式証明審査は同審査要領ベースに構築することで合意、米国のFederal Aviation Administration(FAA)や、欧州のEuropean Union Aviation Safety Agency(EASA)等の諸外国当局も、eVTOLの型式証明審査を耐空性審査要領第 II 部と同等の基準で進めています。

関係者コメント

<SkyDrive最高技術責任者(CTO)岸 信夫氏>
国土交通省航空局には2021年10月に型式証明申請を受理していただき、その後は航空機を安全に開発する進め方、設計や試験の方法などの議論を重ねてまいりました。
この度、SD-05の型式証明審査の適用基準を「耐空性審査要領第 II 部(第61改正)」ベースに構築していくことを航空局と合意し、型式証明取得に向けてまた一つ進んだことを嬉しく存じます。
今後は、航空局とますます連携を深めながら、取得までの計画について議論を進めてまいります。
本日まで弊社をサポートいただいた政府・国土交通省様をはじめ、様々な機関や企業様の関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。エアモビリティ社会の実現に向け、今後もご支援をいただきながら「空飛ぶクルマ」の事業開始を目指してまいります。

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