物流ドローン「DJI FLYCART 30」が国内初の実証実験で遠隔自動航行を実施

ドローンプレス物流ドローン遠隔自動運行

有限会社ヒラオカが運営する島根ドローンサービスセンターは、2024年10月29日に島根県出雲市で物流ドローン「DJI FLYCART 30」を使用した実証実験を行いました。この実験は、LTE回線を利用したレベル3.5飛行(遠隔自動航行)による物資輸送を目的としており、国内初の試みとなります。

実証実験の目的

この実証実験は、過疎地域や災害現場などの陸上輸送が困難な場所で、ドローン物流サービスを早期に社会実装することを目指しています。実験では、LTE回線を使用したレベル3.5飛行による資機材および救援物資の輸送を実証し、ドローンを活用した新しい供給サービスの実現可能性を検証しました。

飛行概要

  • 飛行形態: レベル3.5飛行
  • 飛行ルート: 出雲市西園町から出雲市大社町までの約8,000メートル
  • 使用ドローン: DJI FLYCART 30(最大積載量40kg)
  • 使用GCS: DJI DeliveryHub(遠隔航行)
  • 総飛行時間: 19分
  • 積載物: 水、食料、日用品など計11kg
  • 天候: 曇り、風速(地上)東4m/s、気温19℃

輸送した荷物の内容物(総重量11kg)

DJI DeliveryHubの画面

今後の展望

今回の実証実験を通じて、DJI FLYCART 30のLTE回線を利用したレベル3.5飛行の可能性が再確認されました。今後は、新たな飛行ルートでのレベル3.5飛行の実施や、VTOL機を使用した遠距離輸送も視野に入れ、協力企業や自治体との連携を強化して、より効果的・効率的な長距離ドローン輸送の発展に努めていく予定です。

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